KAZUKI YASUO MUSEUM

EXHIBITIONS展覧会情報 2023

画家からの贈り物Ⅲ 新収蔵品展
 2023年10月7日(土)~11月12日(日)
画家からの贈り物Ⅲ 新収蔵品展


今秋、香月泰男美術館は開館30周年を迎えます。
これを記念し、「画家からの贈り物Ⅲ 新収蔵品展」を開催する運びとなりました。
当展覧会は、香月泰男夫人であり当館初代名誉館長の故・香月婦美子氏(2021年没)の遺贈作品展です。
画家が生前発表したのち、長らく公開されていなかった作品など、初期から晩年までの油彩画約50点を中心に紹介します。

香月泰男の魚海図鑑 2023年7月1日(土)~9月25日(月)
特別展示「香月泰男のシベリヤ・シリーズ」

香月泰男の魚海図鑑

香月泰男の魚海図鑑

本展では香月泰男(1911-1974)の描いた魚と海を中心とした油彩やデッサンを紹介します。
香月は1950年代”厨房の画家”と呼ばれるほど、食材を数多く描きました。とりわけ魚は種類も豊富で、近隣の
漁場の豊かさが感じられます。魚は香月にとって”私の味覚神経をそだててくれた”と記すほど身近な食材でした。
海はどうでしょうか。香月の故郷、現在の長門市三隅は日本海に面していますが、積極的に選んだモチーフ
ではなかったようです。一方、旅先では、海辺や海岸、船上から見た海を描いています。
香月の描いた魚や海からは、ユーモラスさ、命への慈しみ、自然の織り成す美しさの表現を感じていただけることでしょう。
会場には香月が好んで食した魚や、美しいと感じた海が並びます。どうぞお楽しみください。

特別展示「香月泰男のシベリヤ・シリーズ」

香月泰男の代表作”シベリヤ・シリーズ”が完成するまでの過程を検証する本企画の第二回目は、《運ぶ人》を紹介します。
―展示作品―
《運ぶ人》 1960年 油彩・カンヴァス 山口県立美術館 蔵

香月泰男 全版画展
 2023年2月18日(土)~6月19日(月)
再びの香月泰男 作品修復の足跡


香月泰男(1911-1974)は生涯に150点を超える版画作品を残しました。
本展ではすべての版画作品を関連作品や資料とともに、その全容を紹介します。
版画には香月が〈私の地球〉として愛したふるさと三隅の草花やいきもの、動物園の動物たち、海外旅行先の風景などが描かれています。
これらは1969年から1974年に集中して制作されました。
香月が油彩やスケッチなどで描いたモチーフが版画に転用されているものもあり、画家の表現のひろがりをあらためて感じる作品群です。
リトグラフ、エッチング、木版、それぞれの持ち味を活かして描かれた版画作品をお愉しみください。