KAZUKI YASUO MUSEUM

EXHIBITIONS展覧会情報 2019

風景へのまなざし-ニューヨーク・ギリシャ編-
 2019年9月29日(日)~2020年1月13日(月)
風景へのまなざし-ニューヨーク・ギリシャ編

ニューヨークとギリシャ、2つの土地で描かれた作品を紹介します。
1966年、香月はニューヨーク・ジャパン・ソサエティの招待を受け、アメリカへ渡りました。
美術館、博物館、動物園、セントラルパークといった観光地、太陽の移ろいとともに変わりゆく空と摩天楼の街並み。香月は都会の喧騒の中にある日常を描いています。
ギリシャは香月にとってあこがれの地でした。1972年に念願のアテネに降り立った香月は、およそ1か月の滞在中に随所を巡り、景色、文化、食などを独自の感性で吸収しました。
美しい海であった。エーゲの海は―。」と述懐した香月が書いたギリシャは爽やかさと長閑さが現れているようです。
会場では雑誌等に寄稿された香月のことばも紹介します。
約50年前のニューヨークとギリシャをしばしお愉しみください。

香月動物園
 2019年6月6日(木)~9月23日(月)
香月動物園

故郷三隅を「ここが〈私の〉地球」そして「モチーフ天国」と称した香月泰男は、家族、食材、動植物を多く描きました。本展は香月の描いた生き物に着目した展覧会です。
モチーフは自宅で飼っていた鳩や犬をはじめ、牛、山羊、羊、かたつむり、てんとう虫など多岐にわたります。
描き方や絵具の選択は画家の表現の一つです。香月の場合、油彩の表現は初期の明るい色彩から、晩年には黄土色と黒の色使いに変化します。同じ対象を描いても油彩と素描では印象が異なります。
これらは当たり前のことかもしれませんが、画家がなぜその方法を選択したかを考えると、何を表現したかったのかが見えてくることでしょう。香月のやさしいまなざしで描かれた生き物たちをご覧ください。

眺められるしあはせ
 2019年2月9日(土)~5月26日(日)
眺められるしあはせ

 「ここが〈私の〉地球」と呼んだ故郷三隅は、香月にとってモチーフ天国でもありました。
自宅前の三隅川にかかる橋の上から空や山、流れゆく川面を眺め、家族とともに過ごす日常の中で見て感じたものを生涯描き続ける。それは画家にとって幸せな日々だったことが作品から伝わってきます。
2018年10月25日に開館25周年を迎えた当館では、これまでの企画展告知ポスターを飾った作品の中から、来館者による人気投票を半年間実施しました。本展では、人気の高かった作品を中心に、香月が「眺められるしあわせのしるしとして」描いた、身の周りの風景や動植物などの作品を紹介します。
画家が感じた”しあわせ”にしばし思いを馳せてご覧ください。