KAZUKI YASUO MUSEUM

EXHIBITIONS展覧会情報 2018

風景へのまなざし-スペイン編-
 2018年10月24日(水)~2019年1月31日(木)
風景へのまなざし-スペイン編-


1956年10月、香月は初めてヨーロッパを訪れます。約半年間の遊学では、フランスを拠点にスペイン、ポルトガル、イタリア、スイスを巡り、油彩とともに400点を超える着彩スケッチを残しました。
また、晩年の1972年に もスペイン、モロッコを旅しています。
今年は日本とスペインの外交関係樹立150周年です。香月が訪れたのはそれから88年後のことです。その時の風景はどのようなものだったのでしょうか。
香月の足跡をたどりながら、しばし旅の気分をお愉しみください。

-私のシベリヤ、それぞれのシベリア-
 2018年7月14日(土)~10月14日(日)
-私のシベリヤ、それぞれのシベリア-


画家・香月泰男の従軍・シベリヤ抑留体験から生まれた作品と、平和祈念展示資料館(東京)所蔵の抑留に関する資料を交差させることで、シベリヤ抑留について立体的に捉える試みです。
先の大戦が終戦した1945年8月を境に、約57万5千人の日本人がシベリヤに抑留されました。
その1人だった香月の生涯のライフワークともなった「シベリヤ・シリーズ」は1956年から本格的に始動していますが、平行して身の周りのものや家族などを描き、常に「シベリヤ」と「日常」が交差していました。
記憶をたどり、自身の収容先や体験について絵や手記を残した抑留経験者もいます。彼らも香月同様、日常生活の中で抑留を反芻しました。抑留経験者は、常に二つの時間が流れていたのかもしれません。
展覧会は4章で構成されています。各章では香月の作品やゆかりの品と、時代背景を知る資料や抑留経験者の持ち帰った品が並びます。
香月はシベリアのことを「シベリヤ」と呼びました。香月の「シベリヤ」と抑留経験者の「シベリア」。それぞれの異なる体験を持つ抑留について、考えてみましょう。

風景へのまなざし-日本編-
 2018年4月4日(水)~7月5日(木)
風景へのまなざし-日本編-


香月が日本国内の旅先で描いた風景画を中心に未公開のスケッチブックをあわせて紹介します。
「ここが<私の>地球」と三隅での日常をこよなく愛した香月がとらえた北海道、山陰、九州などの景色をご覧ください。