KAZUKI YASUO MUSEUM

EXHIBITIONS展覧会情報 2020

香月泰男の表現 ―人―
 2020年9月6日(日)~12月6日(日)
香月泰男の表現 ―人―

戦後日本洋画界を代表する画家、香月泰男は自身の抑留体験を描いた”シベリヤ・シリーズ”で広く知られています。
一方で香月は家族を中心に人物も描きました。その表現は画風の変遷とともに観たままを描くことから、形の様式化、色の単色化と変化していきます。
本展では”肖像” ”かたち” ”動き”をキーワードに、表現の変化と色が与える印象について観てみましょう。

香月泰男の表現 ―石と水―
 2020年5月30日(土)~8月31日(月)
香月泰男の表現 ―石と水―

本展では”石”と”水”をテーマに、絵画やオブジェなど香月の表現の多様性に迫ります。30歳当時の香月は、石を花よりも身近なものに感じていました。
描かれた石は、その形に共通性があります。実はこのフォルムを完成させるために画稿を繰り返し描いており、本展ではこれらと共にご覧いただきます。
香月の作品には水もたびたび登場します。アトリエでの創作活動の合間に、疲れを癒すために眺めていた自宅前を流れる川は良き題材となったようです。
時に主題、時に脇役となる水の面、波、しぶき、流れといった表現に注目してみましょう。
石と水― 丸みや凹凸の形状や色といった視覚的なものから、音、動きなど想像を働かせてお愉しみください。

蘇 香月泰男 作品修復の足跡
 2020年1月19日(日)~5月24日(日)
蘇 香月泰男 作品修復の足跡

本展は当館所蔵の油彩画より、近年修復を行い蘇った作品を紹介する展覧会です。
作品は経年に加え、光、温度、湿度や保存環境など、さまざまな条件が影響し劣化が進みます。一見すると無傷に見える作品も、
早急に修復措置を必要とすることもあるのです。美術館は作品を“展示する”ことと“護り・伝える”使命を担っています。
今回の展覧会はその両方を知っていただく機会ではないでしょうか。
絵画の修復過程とあわせて、蘇った作品たちをご覧ください。